こんにちわ。革工房月虹のあるくです。
多忙のあまりバタンしてから数日。。。ボチボチ復調しつつあります。
オーダ待ちの皆様、順番に仕上げてまいりますので、どうかどうか、御待ちの程を。
さて。本日は久しぶりに作品のご紹介。
たまにインスタやFaceBookに写真上げていたので、そちらからご覧いただいたのでしょうか?特に宣伝してなかったのに複数のお問い合わせをいただき、急遽、正式ラインナップに加えました。
「遊戯王」をモチーフにした本作品をご紹介します。
<製作経緯>
もともとは、いつもの通り、御客様のお声からです。
「王様のデッキケースを探してました。黒い革ケースはつくれますか?」
しめされたのは、遊戯(フィギュア)の腰に装着されたデッキケース。
もちろん、黒い革を使っていつものモデルを作るのはヨユーでしたが、「王様のデッキケース」という具体的な目標があるのに、ただ黒い革で作る…そんなのは納得できません。
そもそも私は遊戯王の初期ブームはドストライク。あれをみてTCGを始めた少年の一人だったわけで、やるからには中途半端は許されない。
というわけで、こちらから、とことん再現することをご提案。
革の選定と金具探し、そして型紙の試作に取り掛かった訳です。
<製作過程>
革については、行きつけの革問屋さんのオイルレザーが質感にぴったりだったので即決。
オイルが程良く入って手触りがよく、光の返し具合といい、上質な質感を感じさせます。
金具には、普段は使わないニッケルのピカピカなものをチョイス。サイズも原作を参考に探してきました。中心のボタンは大きいヘッドを別注文。
あとは設計。形状は素直に原作再現でよいんですが、ボタンの位置やバランスは画像を図ったりして調整。
さらに「ベルトへ装着」&「使用に困らない」の両立のため、ベルトホックを通常の倍使用して、しっかり固定。
外した場合も考えて、横に伸びた帯部は、後ろに回せるようにしました。
<完成>
と、いうわけで。完成したのがこちらです。
中々の再現度(自画自賛)。
革の質感も金具の輝きもばっちりです。
ベルト通しとは着脱可。外したときは帯は背面へ。
容量については、当工房で標準としている内寸 100mm×73mm×60mmをとしています。こちらのテストでは、ダブルスリーブで80枚超、トリプルにしても60枚入るサイズです。原作のフォルムを崩さず、容量として不足しない、ギリギリのサイズかなと思ってます。
パーツが大きい&多いので、通常の縦型よりは、割高になっちゃいますが、「王様のデッキケース」を名乗れるものになったかな、と思います。
一個一個、手仕事で裁断・縫製してますから、魂こもってます。完成までは少しお時間いただいちゃいますが、お待たせするに値するものをお届けいたします。
あなたの相棒にしたい、そう思ってくれた決闘者の皆様。
ご注文を、お待ちしております。m(_ _)m